4.152016
2016年3月19日(土)。朝から激しい雨が沖縄に降り注ぎました。が、午後2時には雨はすっかり上がっていました。この時刻、沖縄市の児童養護施設「美さと児童園」で壮行会が開幕されました。
あれほど激しかった雨が上がるのは、18歳の6人の園児たちの旅立ちをまるで天が祝福するかのように思えました。
「美さと児童園」は、さまざまな事情により親元から離れ入園している子どもたちが、職員の先生方に見守られながら共同生活を送っています。
今日は、高校を無事卒業し、進学や就職が決まった6名の園児たちの巣立ちを祝い励ます壮行会です。
会場は、園児たちの門出を祝うために駆けつけた関係者であふれています。関係者の顔ぶれは実に幅広く、年齢、性別、職業、国籍まで超えていました。
誰もが日頃から園児たちをあたたかく見守り支援する人たちです。
多くの人々が見守るなか、滞りなく壮行会は進行。「四、退園児紹介」では、退園児ひとりひとりの生まれた時から入園、寮生活、学校生活、イベントなど、今日までの園児たちの様子が手作りのスライドショーで綴られました。
高校生から、中学生から、小学生から、あるいは2歳という幼少期から児童園で過ごした園児たち。上映中、楽しかった思い出を振り返るように、ときおり園児たちの笑い声が響きましたが、園児たちの成長を喜びハンカチで目元を拭う先生たちの姿も見受けられました。
数年前から琉球動力も、美さと児童園をさまざまな形で支援しております。グループ企業・龍飛おきなわで育てているトマトを園児たちへ差し入れたり、園内の手摺が壊れていると聞けば、怪我をしては大変だとすぐに修理に駆けつけるなど、私たちでできることは何かないかと、美さと児童園に心を寄せてきました。
数年にわたる支援から、「七、感謝状贈呈」では、美さと児童園から感謝状をいただきました。これからも、園児たちの明るい未来のために支援を続けて行きたいと考えています。
その後、在園児からのメッセージ「十、贈る言葉」、退園児からの「十一、旅立ちの言葉」で、それぞれの深い想いが読み上げられました。言葉につまり涙をこらえる園児、感極まって演台に泣き崩れる園児の姿もありました。
壮行会をずっと拝見していると、団結力や仲間を思いやる気持ちの強さがとてもよく伝わってきます。
そして先生方の愛情も。旅立つ側も送る側もこれほど涙に濡れた、感動的な壮行会ははじめてです。
いっしょに喜びあった。ときにはケンカもした。何年もの間、日夜寝食、苦楽をともに兄弟姉妹同然に過ごしてきた仲間の旅立ち。喜び、淋しさ、不安、園児たちの胸にはさまざまな想いがあるでしょう。でも、これからの長い人生において、美さと児童園で過ごした数えきれないほどの思い出が、彼らを支え、ずっと繋いでいくに違いありません。
「表彰していただいたことももちろん嬉しいですが、これほど素晴らしい感動的な壮行会に立ち会えたことが本当に嬉しく誇らしく思います」。実は、社長の知念、壮行会のあいだ感動のあまり涙が止まらなかったそうです。
琉球動力はこれからも美さと児童園を物心ともに支援して参ります。
あらたな道をそれぞれ歩み始めた6名のみなさんに幸多かれ!!
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